チーム建築部

家作のこと②

■2021/11/13 家作のこと②
おはようございます。

船橋の建築・リフォーム会社です。

少しづつ冬の気配を感じ始めましたが、いかがお過ごしですか。
人は、生まれた季節に強いと聞いたことがあります。私は冬生まれなので、寒さには比較的強いようです。

ところで、前回の続きのお話し。

数年前、家作のリフォームのお話をいただいたことがあります。
家主さんが大事にされていて、壁も屋根も庭もお手入れされてこられたのが一目でわかりました。

その家作、なんと新築の時に入居された方が、結婚して家を出られた娘さんと一緒に住むことになって、家作を引っ越されたのです。(ざっと考えても40年くらい住まわれていたようです。)

家主さんからは、内装を一通りリフォームした場合の費用を知りたいとの問い合わせでした。

相当の費用が掛かることはすぐに予想できたので、旧い家作に住みたい人はまだいるのか率直にお尋ねしたところ、実は根強い人気があるとのこと。
家賃が安いことと、アパートではなく平屋の一軒家風なので、周りに気兼ねなく住めることが大きなメリットのようです。

そこで、さっそく現場確認。
風呂は浴室のなかにバランス釜のある懐かしいタイプ、キッチンはシンクの上に給湯器が取り付けてあり、トイレはぼっとん。床は畳の下もキッチンの床もブカブカ。壁は砂壁です。
リフォームはすべて現代風のものにしたいご希望。

結果的にリフォームは見送りになりました。
大家さんによると、リフォームの費用を家賃で回収するのに10年以上もかかるのでは難しいとのことでした。
当然の判断だと思いますが・・・。

日本の文化を象徴するような「家作」は長く残してほしいです。

ではまた



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