部分月食

本日は「大変深い部分月食」ということでしたが、皆様ご覧になりましたか?

隠れゆく月の色合いも幻想的でしたね。ほとんど皆既月食に近いくらい深く部分月食が起き、またそれが日本の広い範囲で観測できたのは、なんと140年ぶりのことだそうです。140年前=1881年というと、渋沢栄一さんが40代前半の頃でしょうか?夏目漱石さんや樋口一葉さんも同じように部分月食を見ていたのかもしれません。

しかし月食は、中世日本で、或いは世界においても、その仕組みがわかるまではとても不吉なものと捉えられていたようです。今のように夜でも明るい、ということは当然なかったので、月が欠け、少し赤く見える現象が恐ろしく感じられたのでしょうね。

月食に限らず、わかってしまえばどうということはないことでも、わからないうちは不安を感じるものです。

there is no darkness but ignorance
-シェイクスピア「十二夜」より

何か不安や恐れを感じて、精神的な暗闇にいるな?というときには、ひとつ「知る」ということが光を見つける一歩かもしれません。

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