月別アーカイブ: 2021年11月

霜月

2021.11.29

朝晩の寒さも増してきました。出勤前の車や窓に霜が降りていることも多いですね。霜は、空気中の水蒸気が0度を下回って凍ることで降りるわけですが、気温でいうとだいたい3度以下くらいで降り始めるようです。(気温は地面から1.5mの高さで測定されている為)

朝の忙しいときにフロントガラスが曇っていると慌ててしまいますよね。半分曇ったまま走行している車を見かけることがありますが、大変危険です。しかし慌てているからといって、ガラスにお湯をかけて霜を取ってはいけません。ガラスとお湯の温度差で、最悪の場合ガラスが割れてしまう可能性もあります。

解氷スプレーやスクレーパーなど、便利グッズが様々市販されていますが、ちょうど手元にない、なんていうときには消毒用にお持ちのアルコールスプレーを使うのはいかがでしょうか。解氷スプレーに比べると、アルコールの濃度も低いですし効果は劣りますが、じっと待つよりは早く霜を溶かすことができるかと思います。

ただ、専用製品ではないことで、ガラスの撥水加工やワイパーのゴムに悪影響があるかもしれないので、心配な方はやはり時間に余裕をもって、暖機しながら待つのが一番かもしれませんね。

部分月食

2021.11.19

本日は「大変深い部分月食」ということでしたが、皆様ご覧になりましたか?

隠れゆく月の色合いも幻想的でしたね。ほとんど皆既月食に近いくらい深く部分月食が起き、またそれが日本の広い範囲で観測できたのは、なんと140年ぶりのことだそうです。140年前=1881年というと、渋沢栄一さんが40代前半の頃でしょうか?夏目漱石さんや樋口一葉さんも同じように部分月食を見ていたのかもしれません。

しかし月食は、中世日本で、或いは世界においても、その仕組みがわかるまではとても不吉なものと捉えられていたようです。今のように夜でも明るい、ということは当然なかったので、月が欠け、少し赤く見える現象が恐ろしく感じられたのでしょうね。

月食に限らず、わかってしまえばどうということはないことでも、わからないうちは不安を感じるものです。

there is no darkness but ignorance
-シェイクスピア「十二夜」より

何か不安や恐れを感じて、精神的な暗闇にいるな?というときには、ひとつ「知る」ということが光を見つける一歩かもしれません。